第24話 奴隷解放
その後、ペペロン達はアジトの奴隷達が収納されている牢まで行く。BBCの連中は何人か出くわしたが皆殺しにして行った。
そして、牢屋にたどり着く。
「では、ララ。牢を開けてくれ」
「はい」
「ピッキングするのか? わ、私にも出来るぜ」
とパナが自分もピッキングが可能だとアピールする。
「そうなのか。では頼んだ」
「頼まれた!」
パナはペペロンから頼まれるのが嬉しいのか、意気揚々と牢の鍵をピッキングし始める。
そんなパナのようすを見てリーチェが、あんな子じゃないよねパナって、もしかして……そんな……恐れ多い……と何かに感づく。
「ララとパナがピッキングをしているあいだ、残党の処理を行うぞ」
ペペロンはそういい、片っ端から探して、BBCの残党達を狩りつくした。
中には元奴隷のゴブリンなど、不遇7種族のBBCもいた。元々奴隷で仕方なく従っていただけだと弁明をしてきた。とりあえず不遇7種族の者を生かすことにした。
残党処理を終えた後、ガスを自爆装置のある部屋から呼び戻した。
「ガス、お前もピッキングをしてくれ」
「了解っすー」
ララとパナとガス3人で牢を開けることになった。ガスとララのほうが開ける速度が早くパナは少し悔しそうにしていたが、最終的に牢を全て開ける。その後、足の枷を外し、奴隷達を全て解放する事に成功した。
奴隷達はパッと見100人以上はいる。
全て不遇7種族だった。ほかの種族は1人もいない。
みな生気を失っているような目をしていた。
栄養状態も悪そうで、このままでは拠点に戻っているあいだに死者が出そうだ。
(BBCの連中が食っていた食料庫がどこかにあるはずだな。それを食わせるかー。それと、このアジトにも金目の物やら、書物がそれなりに置いてあるだろうから、それを取っていこう。このアジトを潰したという証拠になるものも欲しいな。スパウデン家に報告せねばならんからな。かならずBBCの連中は、大きなアジトにはデカイ旗をおいている。それを取って、あとは黒いバンダナを大量に剥ぎ取ればいいか。それでも信じてもらえない時は、ここを見てもらうしかないな)
ペペロンはそう考えて、
「アジトから食料、物資、書物を探すのだ。食料は見つけ次第、解放した者たちに食わせる。金目の物、書物があれば、ここに持ってくるのだ」
ペペロンの命令に部下達が返事をして、アジト内の物色が始まった。
食料は結構見つかった。非常用にだいぶ持っていたみたいだ。元奴隷達にたらふく飯を食べさせた。飯を食べても生気を失ったような目は治らなかったが、地上に返してしばらくすれば戻るだろうと、ペペロンは楽観的に見ていた。
そして、金目のものだが、あまりなかった。爆岩は当然山ほどあったので、これをいくつかもって帰ることにした。これを所持するのはスパウデン領内法では違法なので、こっそり持って帰ることにした。
そして書物だが、魔法の書が5つ。まず、シンが使用していたクレナイの魔法の書、シックス・アームズの魔法の書、シックス・マジック・アームズの魔法の書。それから、ビッグボムの魔法の書、ハイヒーリングの魔法の書を獲得した。
シンの使っていた魔法はどれもそれなりに強く、全て2等級の魔法だ。ビッグボムの魔法の書は5等級、ハイヒーリングの魔法の書も5等級の魔法だった。
シンの魔法も大きいけど、ハイヒーリングの魔法の書もだいぶ大きいとペペロンが感じていた。ハイヒーリングがあれば回復力が格段に上昇する。
ビッグボムは結構強い爆発魔法だ。それなりに使える。
魔法の書以外にも建築技術5等級の書を発見した。これはわざわざ取らなくても普通に売ってあるものだ。しかし、結構値段が高いので、ありがたいことには間違いない。
それと、ペペロンはこっそり、BBCの連中のバンダナと、アジトの象徴である旗を取っていた。部下達にはばれていないようだ。
取った物は全て、袋に詰めて運ぶ。アジトにあった袋を使った。
「では、拠点に帰還する!」
ペペロンの合図で拠点に帰還するため、外に出た。
外に出ると、元奴隷達は困惑するような、出ていいの? というような表情を浮かべる。
元奴隷達はペペロンのことを救世主だと今の今まで思っておらず、奴隷を扱う親玉が変わったくらいに思っていたのだろう。
ペペロンは外に出た瞬間、元奴隷達の様子を見てそれに気づいた。
「お前達はもう奴隷ではない。お前らを縛っていた奴隷はこの私ペペロンが成敗した。お前達は自由の身だ。どこへなりと行ってもいい」
「え?」「自由?」「もう働かなくていいの?」
元奴隷たちがざわざわと騒ぎ出す。
「しかし、行く宛てのないものも多いだろう。そんなもの達は、この私についてくるがいい。確かな暮らしと、生活を保障しよう」
そう言い放ち、拠点へ向かって歩き出した。
元奴隷達は最初は困惑していたが、1人また1人とペペロンの後に付いて行った。
結局解放した奴隷全員が、栄光の7種族の一員となった。
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