第四十四話 白魔導の力
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パーナマイト城、地下室。
「……これですべてそろった」
怨念球の力を手に入れるため、エマは儀式の準備を行っていた。
魔法陣を描き、その真ん中に怨 ...
第四十三話 思い出して
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「全部……思い出した……」
マナは転生する直前の記憶までを全て思い出した。
「何でこんなに大事なことを忘れてしまっていたんだろう……」
マナは自分 ...
第四十二話 前世の記憶⑦
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それからエマとマナは、ポーラハム村の殺戮を行ったプラニエル二軍を全員殺したが、それでもエマの恨みが晴れることはなかった。
むしろ時間の経過と共に、徐々に恨みが深まっていっ ...
第四十一話 前世の記憶⑥
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――――同じ目に遭わせてやる
そう宣言して飛び去ろうとする、エマをマナは止めた。
「待って!」
「マナ、お前の頼みでもこれだけは聞けん。私は復讐をする ...
第四十話 前世の記憶⑤
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「良かったねー、戦いから解放されて」
非常に嬉しそうにしているマナとは対照的に、エマは浮かない表情をしていた。
「どうしたの?」
「……本当にあんなにあ ...
第三十九話 前世の記憶④
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それから数年後――――
戦況は人間側が有利であったが、魔族も一方的にやられていたわけではなく、重要な拠点を攻め落としたり、人間の軍隊を罠にはめ、殲滅したりとやり返してはい ...
第三十八話 前世の記憶③
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それからマナとエマは、一緒に行動することが多くなった。
両者ともほかの隊員たちからは、煙たがれていたが実力は高いため誰も文句を面と向かって文句を言う事は出来なかった。
第三十七話 前世の記憶②
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「あいつは何なんだ……」
自室の中、ベッドに横たわり一人エマは呟いた。
プラニエルに入隊してから、エマはマナに頻りに話しかけられていた。
その度 ...
第三十六話 前世の記憶①
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――――500年前。
人間と魔族の大戦『第四次人魔大戦』が起こっているまさにその時代にマナは誕生した。
『第三次人魔大戦』で、人間と魔族、両方に甚大な被害が出 ...
第三十五話 砂漠精霊
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神殿の中をマナは歩く。
黄色い石で出来た古びた床、謎の模様が刻まれた柱、戦士や農民など色々な職業の者を象った石造、どれも見覚えのあるものばかりだった。
「…… ...