第十四話 来訪
<<前へ 目次 次へ>>
飛王が訪れる当日。
マナは自室で待機していた。
最初にジェードランが出迎えて、飛王を自室に案内する手筈になっている。
「飛王ってどんな奴なんだろ ...
第十三話 飛王
<<前へ 目次 次へ>>
マナは脱衣所で服を着て、執務室に向かう。
(まず最初にジェードランに神殿についての情報を聞こう)
風呂の中でハピーの発言からたまたま思い出した、どこかの神殿に ...
第十二話 神殿
<<前へ 目次 次へ>>
「はぁ~……極楽~……」
マナは幸せを噛みしめながら、お風呂に浸かっていた。
浴槽は広く、三十人くらいは同時に入れそうである。
ここまでの大浴場に入 ...
第十一話 記憶の手掛かり
<<前へ 目次 次へ>>
「あれ? ここ……」
気が付くとマナは、見知らぬ場所に佇んでいた。
黄色い石で出来た、少し古びた神殿だ。
神殿の周囲は荒野である。草木が生えていない ...
第十話 チョロい男
<<前へ 目次 次へ>>
――――ジェードランはチョロい。
あまりにもあっさりと好感度が上がったので、マナの中で疑惑が持ち上がった。
(これなら好感度200にも簡単に上げられるかも)
第九話 ジェードラン
<<前へ 目次 次へ>>
カフスは気分よく自分の過去を喋り終え、その事に大きな違和感を覚えた。
(……ん? 待て……なぜ俺はこんな過去の事をしゃべって。さっき話したばかりの子供に)
そ ...
第八話 捕まる
<<前へ 目次 次へ>>
「歩け」
カフスは、ハピーとマナを縄で拘束して、バルスト城まで連行を開始していた。
隠し通路ではなく通常の道を通って、バルスト城へと向かう。
翼族は ...
第七話 カフス
<<前へ 目次 次へ>>
ハピーは焦った表情で、出口に仁王立ちする男の名を呟いた。
「カフス殿……」
カフスは、ハピーを鋭い目つきで睨み付ける。
「ハピー。なぜ裏切った」
第六話 隠し通路
<<前へ 目次 次へ>>
マナとハピーの二人が隠し通路を歩き始めた。
隠し通路はあまり整備されておらず、明かりもわずかにあるだけで薄暗い。
じめじめとしており、地面に水滴の落ちる音がぽ ...
第五話 ジェードランとカフス
<<前へ 目次 次へ>>
バルスト城の訓練場では、今日も兵士たちが真面目に訓練を行っていた。全員が、翼の生えている翼族である。
バルスト城があるアミシオム王国は、人口の九割が翼族である国家だからだ ...